教師の仕事って、本当にきりがありません。それに頑張っている人ほど、どんどん仕事が回ってくるので、子どもに向き合うどころか、日々の雑務や提出書類に追われているなんて方も多いと思います。心からお疲れ様です。
それでも、教師の仕事にやりがいを感じ、少しでも仕事を早くすませたいあなたに、いわゆる「できる教師」の仕事方法を紹介します。これは、私が実践していた方法と私が尊敬していた数少ない先輩の方法をまとめたものになります。
※ちなみに私は、高学年担任を中心に研究授業を率先して行い、教務主任やICTをはじめとする校務分掌で担当したことがいないものは、ほぼありませんでした。教師の方なら、私がそこそこ仕事ができたことが分かってもらえた思います。
きっと、この記事を読んでもらえたら、やる気はあるのに、「どうしても仕事がうまくいかない、成長できている気がしない」ということで悩んでいる先生方の助けになると思います。
《この記事で分かること》
✅ できる教師のとは。
✅ 仕事の効率化の重要性。
✅ 具体的な仕事方法。
目次
~できる教師とは?~
仕事の効率化の前に、「できる教師」について確認しておきたいと思います。あくまで、私の考える上での「できる教師」なので、そもそもここの認識にズレがあると、この記事を読んでくださっても、ピンとこないかもしれないので・・・。
さて、私の考える「できる教師」というのは、4つのポイントがあります。正直、後述するポイントの中で、全てではなく、いくつかのポイントをおさえている教師は、「できる教師」だと思います。もし、全ておさえているあれば、「超できる教師」であるといってよいでしょう。
ーできる教師①:職員の調整ができるー
教師って本当にそれぞれに思いをもっている方が多いので、色々な方がいます。なかには、「この人とは、絶対に合わない!」という人とも一緒に学年を組むこともあるでしょう・・・。そんな方が多い職場の雰囲気って、必ずギスギスしてきます。100%です。
しかし、そんな色々な教師の仲をうまく取り持つことができる方が、たまにいます。この方が、職員の調整ができる「できる教師」です。こういった教師は下手をしたら学校に1人もいないことは結構あります。
ーできる教師②:日程の把握ができているー
学年行事の予定、学校内行事の予定、個人の予定(出張や提出書類など)、を完璧におさえている方はすごいです。さらに、他の教師の予定までおさえている「できる教師」は貴重な存在です。
実は、この「予定を管理できているのか」が仕事を効率化するのに非常に関わりがあります。
ーできる教師③:研究熱心であるー
勘違いしてはいけないのですが、自己満の研究好き教師になってはいけないことです。あくまで、子どもありきで、逸脱していないことを考えられているかです。研究って楽しいものです。研究を重ねることで実践したくなってきます。つまり、研究授業をしたくなってきます。
「できる教師」になりたい方は、是非とも若いうちから研究授業をしてください。というか若い頃から、研究授業をしてこなかった(逃げてきた)教師で、できる教師は1人もいません。
断言します。絶対にいません。
ーできる教師④:PCに強いが、全てをPCにこだわらないー
学校現場でのPC事情は、全国で様々です。かなり設備がととのっているところもあれば、1人1台PCがない学校すらあります。そんな現状ですが、PCでの作業でいかに、仕事を効率化できるのかは当然重要です。
しかし、教師の仕事では、意外といちいちPCに打ち込むよりも手作業でやった方が早いことも実はあります。一見、PCを使いこなしている方が仕事ができそうに見えますが、教師の世界では、「できる教師」はPCと手作業を上手く使い分けています。
~仕事の効率化の重要性~
できる教師に限らず、前述したように教師の仕事はきりがありません。自分のしたいことだけできるならいいですが、そういう訳にもいきません。だからこそ仕事の効率化が重要であり、不可欠なのです。
そして、できるだけ早くから効率化させていくことが望ましいです。正直、若いうちならあまり仕事が効率化できていなくても、体力にものを言わせて、いくらでも時間をかけることができます。
確かに、そういった経験も必要かもしれませんが、トータルで考えると、やはり早い内から仕事を効率化させていくべきです。その理由が以下のものになります↓
ー①時間の使い方を考えようー
なにが言いたいのか簡単に言うと、教師の仕事に多くの時間を使うべきではないということです。いくら教師の仕事にやりがいがあっても、見えないストレスというものは、確実にたまっていきます。だから、もっと違うことに時間を使いましょう。家族、読書、スポーツ、資格、音楽、DIYなどなど。そして、その為に仕事を効率化させて、自由に使える時間を捻出しましょう。
ー②ミスが減るー
なぜ、ミスが減るのかというと、効率化させるには、①同時(並行して)に行う。②PCを有効に使用する、という2つの特徴があるからです。同時に行うことで、チェックもしやすくなりますし、PCでの作業の方が、人間の作業より正確です。
ー③仕事分担のクセがつくー
1人でやれる仕事というのは限られています。どれだけ頑張っても、複数で仕事をした方がはやいですし、正確です。
このように、簡単に3つの理由をあげさせてもらいました。とにかく教師のみなさんは「自分の時間」をもっと大切のして下さい!!
~具体的な仕事方法~
いよいよ「できる教師」が実践している具体的な仕事方法を紹介していきます。いくつかあるので、現時点では、すぐに全てを実践するのが難しい場合は少しずつ実践できそうなところから始めてみて下さい。
ー①スケジュール管理は手書きー
スマホやタブレットなどの普及で、電子機器でスケジュールを管理したい気持ちは分かりますが、手書きの方が確認するときも、組み込むときも時間が短くて済みます。
ー②予定は出来るだけ先まで把握しておくー
年間行事予定をベースに、月行事予定も配布、更新されたらすぐに、自身のスケジュールに組み込みましょう。そこに担任の方であれば、とりあえずの時間割を組んでいきます。そうすることで、1回でその日、週、月に何があるのか分かります。また、大体の授業のペースも把握できます。
ー③仕事は振っていくー
仕事はどんどん割り振っていきましょう。その為には、まずいきなり仕事に取り掛かるではなく、大まかな内容を理解しましょう。そうすることで、「これは○○先生がやった方がはやいな、△△先生でもできそうだな」という判断ができます。ちなみに、この仕事を振っていくことは、簡単に思えて難しい(気を遣う)ですが、是非とも実践していってほしいところです。
ー④研究授業は積極的にするー
え?研究授業を引き受けたら時間が・・・と思うかもしれませんが、それは違います。というか、それはやってこなかった(逃げてきた)教師の常套句なので、言わないほうがよいでしょう。研究授業ほど、効率良く勉強できる環境はありません。
必然的に自身の授業スキルだけでなく、PCスキルや時間の使い方も上手くなります。そして、それが自分の財産として蓄積されることから、より一層仕事を効率化させていくことにつながるのです。
~まとめ~
〇 研究授業をしよう。
〇 PCにこだわらない(手書きですませよう)。
〇 予定を出来るだけ先まで把握しよう。
この記事を読んで実践してもらえたら、おそらく結構な方に成果が出ると思います。最後に、少しこの記事内容とは趣旨が異なりますが、本気で頑張っている教師のみなさん。くれぐれも自分のことをないがしろにすることなく、お仕事頑張って下さい。少しでもこの記事が役にたてば幸いです(^^)/